防犯カメラ


防犯カメラの設置効果

最近は企業だけでなくご家庭でも設置をすることが多くなった防犯カメラ。
設置することによって主に2つの大きな効果があります。

1.イタズラや犯罪などの証拠映像を捉えることができる。
 店舗では万引きや商品の破損等、ご家庭では不審者や所有物へのイタズラ等、証拠映像を捉えて警察に提出することができるため非常に有
 効です。

2.犯罪やイタズラへの抑止力効果がある
 防犯カメラが設置してある場所では不正行為が明らかとなってしまうため、犯罪者も犯行に及ぶのを躊躇します。
 日本防犯設備協会からも、犯罪者が犯行を諦めた理由として約60%が「近所の人に声をかけられた・じろじろ見られた」に次いで「ホーム
 セキュリティが導入されていた」「犬を飼っていた」といったデータがあげられているため、犯罪を未然に防ぐためにとても有効です。

 

 

防犯カメラの種類


【バレット型】

筒形とも呼ばれています。
店舗の軒先などでよく見かける一般的なタイプのカメラです。
壁面や天井はもちろん電柱などにも設置してあることがあります。
小型でスリムな設計が特徴です。
様々な場所に設置でき、雨などに濡れても大丈夫な防水タイプのものが
多いです。
赤外線照明を内蔵しており、高度な映像品質によって屋内・屋外を問わず
人気です。

 

 

 

 

 

 

 

【ボックス型】

ハンディカムのような見た目をしているカメラで、箱からレンズが
飛び出ている形状のものが多いです。
誰がどこから見ても防犯カメラが設置されていることがわかるため、
不審者に対して威圧感を与え犯罪を未然に防ぐ効果が高いです。
また、その場所にしっかりと防犯体制が施されていることをアピールし
訪れる人に安心感を与えられます。
ただし、カメラの視線がどの方向を捉えているのかがわかりやすいため、
その死角を狙われてしまう可能性があります。
やや監視範囲が狭く死角を作りやすい点にも注意が必要となります。
人目が届きにくい場所には複数台設置しておくと安心です。

 

 

 

 

 

 

 

【ドーム型】

半透明の半球型ケース内部にカメラが納められています。
カメラレンズがどの方向を撮影しているのかがわかりづらく、形状も丸いため
威圧感が少なくオフィス等の雰囲気を壊さず設置することができます。
照明器具やインテリアの一部のように見えるものもあります。
ドーム型カメラには、カメラのレンズが全方向に向けて常時旋回するタイプと、
あらかじめ設定された範囲のみ監視する固定タイプの2種類に分けられます。
機能や特性によって様々なタイプがあるため、設置する場所や目的、
監視範囲等を決めてから選ぶことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

防犯カメラの機能

【WDR】

明るいところと暗いところが混在する映像も鮮明で自然に撮影することができる機能です。
照明や太陽に向かった逆光のときに明るいところが白くボケてしまったり、暗いところが黒く潰れて見えなくなることがありません。
例えば、晴れた日に建物の内側から入口を撮影したとき、逆光によって背景が明かる過ぎて立っている人物がよくわからないといったことをなくします。特に、マンションのエントランス、多くの窓に囲まれた店舗やオフィス等の逆光環境に有効です。
WDRは、ワイド・ダイナミック・レンジの略で、ダイナミックレンジが広いことをいいます。ダイナミックレンジとは、明るいところと暗いところの照度比の対数をとったものです。この値が大きいほど、より大きな明暗差をはっきりと映すことができます。

 

【人感センサー】

赤外線・超音波・可視光などの技術を用いて人を検知することができる機能です。
電灯の自動点灯など様々なシーンで利用されていて、防犯機能としてとても効果的です。
例えば、家の玄関先などにセンサーライトが設置されていると、不審者が家の前に立っただけでライトが点灯し目立ってしまうので犯罪に及びにくくなります。
また、類似の機能として動体検知があります。動体検知は動くものであればなんでも検知することができる一方、人感センサーは人や動物にだけ反応する点が異なります。
どちらも必要なときにのみ作動させることができるので、コスト削減になります。

 

【光学ズーム】

ズームとは、撮影時や撮影した画像や映像を拡大したり縮小したりすることで、デジタルズームと光学ズームがあります。
それぞれどこまでズームできるかを「〇倍」と表します。
デジタルズームは、撮影時のサイズは変わらずに撮影した画像の一部をコンピュータ処理で拡大することで、大きくみせることができる方式です。元の画像のサイズは変わらないため、大きくすればするほど画素数は減って画像は荒くなります。
一方光学ズームは、カメラの焦点距離を変化させることで、光学的に被写体を拡大する技術のことです。デジタルズームと違って実際の画像をズームしているので大きくしても画素数に影響はなくズーム後もきれいな映像になります。レンズによってズームの倍率は変わりますが、大きくズームしたらその分撮影範囲は狭くなります。人の顔や車のナンバーのような細かく見たいものには光学ズームの方が向いています。

 

【顔認証】

今までは空港や駅等公共の施設での運用が一般的でしたが、最近では一部の店舗や工場等様々な場所で使われるようになってきています。
顔認証は、撮影した映像からシステムに登録された顔を自動的に識別する機能です。基本的にユーザー側での操作が必要なく、様々な分野での利用が期待できます。
オフィスやマンション、工場では顔認証で従業員の顔を社員証として活用でき、特定エリアへの入室管理をする際に本人のなりすましや代理チェックインアウトを防ぎます。来客管理や自動ドア、エレベーター等と連携させることにより、セキュリティを向上させます。
一部店舗や宿泊施設では防犯目的だけでなく、サービス向上のために使用していることもあります。リピーター顧客の来店時にスタッフにお知らせすることによって迅速にサービスを提供できます。その施設全てのスタッフがばらつきのない安定した接客サービスを行うことが可能となります。
大型ショッピングモールや遊園地では迷子になってしまった子どもの迷子検索に使用しています。お客様がお持ちの写真データと、録画された監視映像の顔を照合することで迅速かつ効率的に迷子の子どもを探すことができます。

 

【IP規格】

国際電気標準化会議にて定められ、日本工業規格でも採用されている電子機器の防水・防塵の規格のことです。
IP00~IP68という表示で対応規格を示し、10の位が防塵(第1記号:人体および固形物に対する保護等級)、1の位が防水(第2記号:水の浸水に対する保護等級)の指標となっています。
数字が高ければ高いほど防塵・防水機能に優れていて、屋外用カメラはIP66以上が望ましいです。



第1記号(人体および固形物に対する保護等級)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2記号(水の侵入に対する保護等級)